オンライン授業の課題は?新しい時代に運営に求められる対策も解説!

仮想デスクトップコラム
  • テレワーク

  • 2021.11.25

オンライン授業の課題は?新しい時代に運営に求められる対策も解説!
  • オンライン授業にはどのような形式があるのか?
  • オンライン授業の運営にどのような課題があるのか整理したい
  • オンライン授業の課題はどのように対策すれば良いのだろう?

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン授業が普及しています。


文部科学省が大学・高専を対象に実施した調査によると、令和2年後期のほとんど(もしくは全て)の授業がオンラインだった学生は全体の6割を占めていました。


オンライン授業には、場所を問わず運営コストの節約ができるなど、多くのメリットがあります。しかし、課題も少なくありません。


本記事では、オンライン授業の形式ごとの課題、オンライン授業の運営における課題、オンライン授業の課題への対策を紹介します。

参考:新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査(結果) 文部科学省

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オンライン授業の形式ごとの課題

ここでは、オンライン授業の形式ごとの課題を以下の順に紹介します。

  • 事前録画形式
  • リアルタイム形式

事前録画形式

オンライン授業の形式の1つ目は、事前録画形式です。

事前録画形式のオンライン授業は、あらかじめ授業風景を録画しておき、その動画を受講者に視聴してもらう形式です。

補足事項の追加や不要部分のカットなどの編集を加えて、より完成度の高い動画を配信できることと、受講者の都合の良い時間に受講できることがメリットです。

ただ、双方向のコミュニケーションは取れないので、一方通行になりやすいことが課題です。

リアルタイム形式

オンライン授業の形式の2つ目は、リアルタイム形式です。

リアルタイム形式のオンライン授業は、講師が受講者に対してリアルタイムで配信する形式のことです。

対面に比較的近い雰囲気で、講師にその場で質問できることがメリットです。そのため、授業は双方向でのコミュニケーションが容易になります。

ただ、リアルタイムで配信する分、通信環境への負荷は大きくなり、大人数が受講する時には安定した通信環境が必要となることが課題です。

オンライン授業の運営における課題

ここでは、オンライン授業の運営における課題を以下の順に紹介します。

  • ICT環境の整備が必要
  • 通信環境の質が授業の質に影響
  • 受講者の集中力維持
  • 体験クオリティの確保
  • 受講者の心身の健康に影響
  • 講師への負担増加

ICT環境の整備が必要

オンライン授業の運営における課題、1つ目はICT環境の整備が必要であることです。

オンライン授業を行うには、インターネット環境だけでなくPCやマイクなどのツールを用意する必要があります。

そのため、機器の用意やセキュリティ対策などへのコストが必要になります。また、講師と受講者ともにICTを十分に使いこなせないと、授業の質は上がりません。

さらに、オンライン授業の受講に必要な機器等を持っていない受講者もいるかもしれません。

その時には、受講者に対して機器や通信環境をレンタルすることや、受講場所を用意するなどの対応が必要になります。

通信環境の質が授業の質に影響

オンライン授業の運営における課題、2つ目は通信環境の質が授業の質に影響することです。

オンライン授業は、インターネットを経由して行う必要があります。そのため、通信環境が悪いと音声や画像に乱れが生じ、授業の質が大きく低下します。

特に、リアルタイム形式では音声や画像の乱れでタイムラグが生じると、コミュニケーションに支障が生じます。

そのため、事前録画形式以上にリアルタイム形式では通信環境の質が重要になります。

オンライン授業では、チャット機能で資料を共有するなど、通信環境にトラブルが発生した時の対応方法を事前に考えておくことがベターです。

受講者の集中力維持

オンライン授業の運営における課題、3つ目は受講者の集中力維持です。

一般に、オンライン授業は対面授業よりも受講者の集中力維持が困難と言われています。

その要因は大きく2つあります。

1つ目は、授業が一方通行になりやすいことです。

対面授業では、講師は受講者の目を見て、必要であれば受講者に問いかけながら授業を行うことも可能です。

しかし、オンライン授業では講師が一方的に話すだけになってしまいがちです。

2つ目は、授業中に他の作業をしやすいことです。

対面授業では、受講者は講師の前で他の作業をすることに抵抗を感じるものです。

しかし、オンライン授業では講師や他の受講者の目が届きません。そのため、かかってきた電話に対応するなど他の作業をついやってしまいがちです。

それでも集中力が続くよう、授業を工夫することが必要です。

体験クオリティの確保

オンライン授業の運営における課題、4つ目は体験クオリティの確保です。

そもそも、実験や実習などでは実際に手や体を動かして学ぶ必要があるため、オンラインで行うには限度があります。

また、オンラインでは対面より音質や画質が劣るだけでなく、以下の問題が発生することも考えられます。

  • 音声や画像の途切れ
  • 講師のボディーランゲージがわかりづらい
  • 参加方法や操作方法がわからない

これらの問題が要因になり、小さなストレスが積み重なると、授業自体のクオリティも低下します。

さらに、対面では講師や受講者、もしくは受講者同士での交流で情報を得られることもあります。しかし、オンラインではこのような交流は困難です。

受講者の心身の健康に影響

オンライン授業の運営における課題、5つ目は受講者の心身の健康に影響することです。

長時間オンライン授業を行うと、ずっとイスに座りっぱなしで電子機器の画面を見続けることになります。

そのため、受講者に目の疲れ、肩こり、腰痛などの身体的影響が出る恐れがあります。

また、リアルで他の人と接する機会も限られるため、孤独感も感じがちです。そのため、メンタルにも影響が出てくることが考えられます。

講師への負担増加

オンライン授業の運営における課題、6つ目は講師への負担増加です。

オンライン授業では、対面授業とは異なる部分が少なくありません。しかも、講師の力量により受講者の理解度が変わってきます。

例えば、オンラインでは画面ばかりを見ることになりがちで、動きのない資料だと飽きやすく、受講者の集中力が続きません。

そのため、オンライン授業においてはそのことを前提に資料を作成する必要があります。

具体的には、アニメーションなどを取り入れて、対面授業の資料以上に受講者が集中力を維持できるように資料を作成しましょう。

また、オンライン授業では講師の表情がわかりづらいので、対面授業以上に話し方に抑揚をつける、身振り手振りを大きくするなど工夫が必要です。

オンライン授業の課題への対策

ここでは、オンライン授業の課題への対策を以下の順に紹介します。

  • 機器や通信環境などの整備
  • 授業への参加を促す仕組み作り
  • 受講者が健康を維持できるよう配慮する
  • 受講者の興味をひく講義にする

機器や通信環境などの整備

オンライン授業の課題への対応策、1つ目は機器や通信環境などの整備です。

オンライン授業では、機器や通信環境の質が授業の質に大きな影響を与えます。そのため、事前に受講者の機器や通信環境を確認しましょう。

また、初期投資が可能であれば独自にオンライン授業用のシステムを構築するという選択肢もありますが、初期投資をあまりできない時には既存のWeb会議システムを活用することになります。

大切なことは、オンライン授業の設計段階でしっかりと検討を行い、スムーズな運用ができるように準備することです。

授業への参加を促す仕組み作り

オンライン授業の課題への対応策、2つ目は授業への参加を促す仕組み作りです。

オンライン授業では、対面より講師と受講者とのコミュニケーションを取りづらいことが課題です。

また、講師から受講者の顔が見えづらいため、出席やテストのカンニングを監視しにくいことも課題です。

それらの課題を解決して、授業への参加を促す仕組みはいくつかあります。

例えば、受講者には常にカメラをオンにしてもらいます。こうすることで、講師と受講者の両方がお互いの顔を見られるようになります。

また、レポートの提出により出席を確認することや、学生同士のディスカッションなどを取り入れることで、授業に参加を促すことができます。

受講者が健康を維持できるよう配慮する

オンライン授業の課題への対応策、3つ目は受講者が健康を維持できるよう配慮することです。

オンライン授業では、長時間電子機器を使用する上、リアルで他の人と接する機会も限られるため、心身の健康に影響が出る可能性が少なくありません。

そのため、講師側が受講者の心身の健康に目を向けて、健康を維持できるよう配慮する必要があります。

具体的には、講師側が受講者のメンタルケアを行うことや、授業で休憩をこまめに入れることが考えられます。

授業で休憩を入れる時には、画面から離れて運動を取り入れるとより効果的です。

受講者の興味をひく講義にする

オンライン授業の課題への対応策、4つ目は受講者の興味をひく講義にすることです。

受講者の興味をひく講義にするためにできる工夫は、いくつかあります。

例えば、必要に応じてオンラインだけでなく対面授業とも組み合わせると、それぞれのメリットを活かせます。

また、オンラインでは講師の表情がわかりづらいため、体験クオリティを上げにくい傾向があります。

そのため、講師は身振り手振りを大きめにすることを心がけましょう。客観的に見ると少し恥ずかしいぐらい大きめの身振り手振りで、ちょうど良いぐらいです。

さらに、受講者にとってわかりやすい資料を用意することも必要です。1スライド1メッセージを心がけ、図や表もうまく取り入れることでわかりやすい資料を作ることができます。

まとめ

本記事では、オンライン授業の形式ごとの課題、オンライン授業の運営における課題、オンライン授業の課題への対策を紹介しました。

オンライン授業にはメリットが多いものの、課題も少なくありません。課題を理解した上でオンライン授業を行うことで、受講者の満足度を向上できます。

また、実習や実験など、オンライン授業にはそもそも向いていない内容を行う授業も存在します。

その時は、全てをオンライン授業にせず、必要に応じて対面授業と組み合わせることも有効です。

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