仮想デスクトップの展開方法と割り当て方式│クラウド型仮想デスクトップサービス

仮想デスクトップコラム

  • 仮想デスクトップ(中級編)

  • 2019.07.12

仮想デスクトップ(VDI)の展開方法と割り当て方式について

仮想デスクトップの導入検討においては、仮想マシンをどのように展開していくかと、展開された仮想マシンをユーザーとどのように紐づけていくかを理解する必要があります。このコラムでは、使いやすさ、セキュリティ、運用負荷などの観点から、仮想デスクトップの展開方法や割り当て方式の特長についてご紹介いたします。

仮想マシンの展開方式「フルクローン方式」「リンククローン方式」

仮想デスクトップは、サーバーにパソコンのデスクトップを仮想的に作成し、それをクライアント端末からアクセスする技術です。
仮想デスクトップの作成には「フルクローン方式」「リンククローン方式」の2つの方式があります。

フルクローン方式

全利用者分の仮想デスクトップを作成するシンプルな考え方です。たとえば、1人あたり100GBの仮想マシンでは100GB×100台=10TB(10,000GB)が必要になり、人数に応じたストレージの用意が求められます。

リンククローン方式

共通部分と利用者ごとの2種類の領域でクローンを構成する方式です。共通部分を「マスタOS」として共用することで、効率的なストレージ利用が可能となります。全利用者(全社、部門、権限者単位)が同じアプリケーションを使います。

仮想マシンの割り当て方式「専用割り当て方式」「流動割り当て方式」

もう1つ、仮想デスクトップ検討のポイントとして利用者への領域の割り当て方式があります。
割り当ての方式には「専用割り当て方式」と「流動割り当て方式」があります。

専用割り当て方式

利用者が使う領域が専用になっており、1人1台のイメージです。オフィスでいえば固定席です。毎日同じデスクトップで同じように利用できます。 メリットはログオフした直後のデスクトップを呼び出し、作業を継続できることです。作成中のファイルは開かれており、そのまま外出先でも作業できます。

流動割り当て方式

利用者の使う領域が流動的で、リフレッシュされて作業を再開することになります。保存したデータは残っていますが、同じデスクトップの領域にログインすることは保証されません。オフィスでいえばフリーアドレスのようなものです。資料は持ち運びできますが、同じ席ではありません。

「利用者の自由な使い方」「セキュリティ・運用負荷」のどちらを選ぶか?
このように仮想デスクトップは、仮想マシンの展開方式と割り当て方式を組み合わせてご利用いただくことができます。多くの場合「フルクローン方式」×「専用割り当て方式」か、「リンククローン方式」×「流動割り当て方式」の組み合わせになります。
「フルクローン方式」×「専用割り当て方式」は利用者ごとにアプリケーションのインストールが可能なため利便性が高い環境を提供できます。アプリケーションの制約があまりなく、仮想デスクトップを自分のパソコンのように自由に使えるのです。利用者個々の自由な使い方を重視するのであればこの組み合わせになります。
一方、「リンククローン方式」×「流動割り当て方式」は運用性とセキュリティに優れています。自由度が低い反面、OSやアプリケーションの統制が可能となり、セキュリティレベルを維持できます。パッチの強制適用やバージョンの統一ができ、システム管理者にとって大きな魅力となります。また、流動方式では、ログオフ時に領域をリフレッシュ(初期化)するため、万が一、仮想環境がウイルス感染しても初期状態に戻すことができるため安心です。セキュリティを担保しながらシステム管理者の運用負荷を軽減したいのであれば、この組み合わせとなります。
まとめ
仮想デスクトップを検討される際は、このような仮想マシンの展開方式や割り当て方式の特長を理解し、お客様の用途・目的・予算に応じて最適なものを選ばれることをおすすめいたします。