押えておくべきおすすめDaaS選定ポイントとは?│クラウド型仮想デスクトップサービス(DaaS)

仮想デスクトップコラム

  • 仮想デスクトップ(中級編)

  • 2020.02.03

自社に最適なDaaSを選ぶための4つのポイントとは?

テレワークやBCP(業務継続計画)、セキュリティ強化等を実現する手段として、仮想デスクトップ(VDI)を導入する企業が増えています。なかでも注目を集めるのが、クラウド型の仮想デスクトップ(DaaS)です。様々なサービス提供事業者が提供するDaaSですが、今回はその選定のポイントをご紹介します。

自社のニーズに合ったDaaS製品を選択する

TechTargetジャパンが会員を対象に実施したアンケートによると、勤務している企業が仮想デスクトップ製品を使用している会員の割合は25.9%、「試験導入中」または「導入を検討している」まで含めると約半数となることがわかりました。

仮想デスクトップはテレワークやBCP、セキュリティ強化等、さまざまな経営課題の解決を期待できる魅力的なツールです。なかでもクラウド型の仮想デスクトップ(DaaS)はオンプレミスと比較してコストの最適化や、導入のしやすさ、運用管理のしやすさから注目されています。

一方でDaaSを導入したものの「遅い」「運用がラクにならない」という声もよく耳にします。自社の要件に合ったサービスを選ばないと、導入後にトラブルが発生しかねません。さまざまな観点からチェックして、自社のニーズに合ったDaaS製品を選定する必要があります。

これだけは押さえておきたい!DaaS製品を選定するポイント

DaaSは、コストだけで決めるのではなく、安全で快適に使えるかも見極める必要があります。TechTargetジャパンのアンケートによると、仮想デスクトップ製品の導入にあたって重視する項目として、「性能/パフォーマンス」「ROI/費用対効果」「導入/設定/運用管理のしやすさ」「セキュリティ機能」「ベンダーのサービス/サポート」「可能性/事業継続性」などが挙げられています。


(出典元:https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1402/27/news08.html#l_tt_aa_desktop04.jpg



このアンケート結果をもとにDaaS製品を選定するポイントをご紹介します。

ポイント① 性能要件を満たしているか

性能は、日々の業務に直結するクリティカルな要件です。導入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないように、詳細に検討する必要があります。

豊富な構築実績があるか?
DaaS導入で発生しがちなのが、パイロット導入をしたときには快適に使えたのに、全社導入をすると思ったようなパフォーマンスで利用できないというケースです。一般にDaaSの環境はハイスペックなハードウェア、回線で構成されていますが、利用人数や利用時間帯、起動するアプリケーションを詳細に検証し、企業の運用にあったリソースを割り当てないとレスポンスが低下します。詳細な事前検証を行うサービス提供事業者を選ぶことが大切です。

通信量に合った回線の提案を受けられるか?
DaaSを選択する場合は、仮想デスクトップ環境と社内環境をつなぐ回線を用意する必要があります。通信量に見合う回線を用意しないと、業務アプリケーションを使用する際のレスポンスが低下します。回線選定に関する知識があまりない場合でも、ユーザー要件をくみ取りコストを最適化した上で適切な回線を提案してもらえるサービス提供事業者であるかどうかを見定めましょう。

・関連コラム:遅い!重い!VDI(仮想デスクトップ)の性能問題と解決方法は?

ポイント② 費用対効果が見込めるか

DaaSを導入してさまざまな経営課題を解決することで、コスト削減や企業価値の向上が期待できます。一方で導入・運用にはそれなりの費用がかかるため、費用対効果が見込めるかを慎重に判断する必要があります。

コストを抑えられる方式になっているか?
一般的にDaaSはユーザーID数で課金されますが、同時接続数で課金する方式のDaaSもあります。例えば日中帯と夜間帯で勤務している人が分かれる場合に、同時接続数での課金の方がコストを抑えられる場合もあります。
また、一見安価に見えてもオプションが多くて結果的に高額になってしまった、というケースもあるため、基本価格でどこまで機能をカバーしているか確認しておくと安心です。

運用負荷が軽減できるか?
DaaS導入の効果としてはシステム管理者の運用負担軽減もあります。そのため、セキュリティパッチ適用やOSバージョンアップなどが行いやすく、自社の要件レベルに合ったサービスを選ぶとよいでしょう。詳しくは、下記コラムをご参照ください。

・関連コラム:VDI(仮想デスクトップ)の費用対効果をどう考える?
・関連コラム:「リンククローン×流動割り当て」方式とは?VDIの各方式とメリット・デメリット

ポイント③ セキュリティが強化されているか

ウイルス感染、マルウェア被害、不正アクセスなど、サイバー攻撃は日々高度化・巧妙化しています。DaaSの場合は端末紛失などのリスクは軽減できますが、安全に使用するためのセキュリティ対策のチェックは必要です。

インターネット利用環境と業務処理環境を分離できる環境か?
インターネットに接続すると、インターネット経由で攻撃を受け、機密情報が流出する恐れがあります。そのため、インターネット利用環境と業務処理環境のネットワークを分けて、業務処理環境からのインターネット利用を禁止する「ネットワーク分離」が注目されています。
ネットワークを分けるとそれぞれに物理的な端末を用意する必要がありますが、DaaSを導入することで1台の端末でそれぞれのネットワーク環境に接続することができます。サービス提供事業者がインターネット分離について適切な提案ができるか、高度なセキュリティ対策がされているゲートウェイから安全にインターネットに接続できるかを確認しておきましょう。

万が一ウイルス感染した場合に対処できるか?
仮想マシンがマルウェアに感染するなどの可能性がないとはいえません。DaaSの中には、再起動するとディスクがリフレッシュされ踏み台となるリスクを軽減できる方式もありますから、より安全なサービスを選ぶことをオススメします。

・関連コラム:セキュリティ事故に学ぶVDI(仮想デスクトップ)の有効性

ポイント④ サポート、可用性に優れているか

導入から運用後までスムーズに進めるために、サポート体制についてもチェックが必要です。

導入サポートが充実しているか?
DaaS環境の導入がはじめてというご担当者も多いでしょう。その場合は、「事前にどんな準備が必要か」「どのような手順で導入するか」「できること・できないこと」などを、丁寧に説明してくれるサービス提供事業者だと安心です。

運用サポートデスクの対応がよいか?
DaaSは多くの社員が日々利用するため、特に導入時などは社内からの問い合わせが増えるかもしれません。こうした問い合わせに丁寧に対応してくれるサポートデスクがあることも選定のポイントとなります。
また、DaaSはシステム運用をサービス提供事業者に委託できる一方で、万が一、トラブルが発生すると、自社だけでは十分な対応は難しいでしょう。豊富な導入実績があるサービス提供事業者であれば、アプリケーションのバージョンアップ時に発生する不具合の回避や、障害発生時の切り分けなど、多くのノウハウを有しており、スムーズに解決できる可能性がありますから安心でしょう。

・関連コラム:クラウド型仮想デスクトップ(DaaS)選定におけるサポートの重要性

まとめ

サービスごとの機能差があまりないと考えられがちなDaaSですが、サービス選定で考慮するべきポイントは意外に多いものです。こちらでご紹介したDaaS選定のポイントをもとに自社が重視する点を整理し、それに合った技術方式で提供されているサービスの中から、費用やサポート体制も加味して総合的に選ぶとよいでしょう。