【VDI・DaaS事例】パイロット導入で大規模な仮想デスクトップ構築を実現│クラウド型仮想デスクトップサービス(DaaS)

仮想デスクトップコラム

  • 仮想デスクトップ(中級編)

  • 2020.05.26

【VDI・DaaS事例】1500台の仮想デスクトップ環境を構築!大規模VDI実現の鍵はパイロット導入にあり

VDI導入のような大規模プロジェクトの場合、パイロット導入を通して、ボトルネックや効果を確認しながら全社導入へのステップを踏んでいくのが一般的です。ここでは、1500台規模のVDI環境構築を実現したA社の事例を通して、スモールスタートのメリットをご紹介します。

導入の背景・課題

A社は情報・通信業を展開する従業員3000人の会社です。業務上、取引先で常駐する人や、海外拠点での作業をする人が多く、リモートデスクトップ製品を導入、出先から社内PCへアクセスし業務を行っていました。

しかし、リモートデスクトップは手軽に導入できる反面、不正アクセスなどサイバー攻撃の標的にされやすいことから、セキュリティに不安を持っていました。今後は働き方改革を推進するにあたって在宅勤務の導入を視野に入れており、自宅から安心して社内のOA業務が行えるように、よりセキュアな環境でのリモートワークを実現したいという背景もありました。

そこでA社では、リモートデスクトップ製品の更改時期だったこともあり、VDI導入の検討を開始しました。

導入までのプロセス

VDI製品を検討した結果、ドコモグループの強固なセキュリティを評価し、OA業務を対象として、DaaSを全社で導入することになりました。

導入にあたっては、スムーズに進められるように、次のようなプロセスで取り組みました。

情報システム部門と各部門の主要リーダーに限定して導入を行う

部門によって端末環境に差異があることが予想できたため、対象を情報システム部門と全部門のリーダーに限定しました。

想定されるすべての条件で検証を行う

それぞれの部門の端末環境やロケーション(本社、常駐先、出先(新幹線など)、海外拠点)など網羅的な条件で検証し、問題なく業務ができるかを検証しました。

経営層から全社展開の可否の判断を仰ぐ

第一段階の導入結果について経営層へ報告し、全社導入するかどうかを判断するプロセスを作りました。これは、導入効果についてトップの理解を得てから、全社展開することでスムーズな導入につなげる目的がありました。

第一段階の導入は、おおむね良好な結果となり、特に常駐先で業務をする人からの満足度が高かったことが経営層から評価されて、全社導入に踏み切りました。本社への追加導入、次いで、各拠点への展開を順次進め、最終的に1500台の仮想デスクトップ環境構築を実現させました。

成果・メリット

初期段階でボトルネックを洗い出してから全社導入を実行したため、リスクを極小化し、最終的に1500台規模の導入を実現することができました。今回の導入では次のような効果がありました。

全社導入を3か月で実現

オンプレミスの場合は、機器の手配や構築、導入に数年かかることもあります。今回はDaaSを選定したことで、システム構築の時間を大幅に短縮することができました。さらに、ライセンス追加も柔軟に行えるため、パイロット導入から全社導入までわずか3か月で完了することができました。

セキュリティ強化

23万人規模のセキュリティ運用実績のあるドコモのDaaSを選定することで、最新の攻撃に対応できるセキュリティレベルを維持できるようになりました。24時間365日の有人監視体制の堅牢・大規模なデータセンターで運用しており、安心してリモートワークを推進できています。

場所やデバイスを選ばず業務ができる

外出先で業務をする人は、どの場所にいても、使うデバイスが違っても、社内と同じように業務ができるため、生産性が向上しました。在宅勤務ではBYODの利用も想定されることから、将来を見据えた環境整備を行うことができました。

充実したサポートで導入がスムーズ

パイロット導入の際は、事前に想定していなかったアプリケーションを使っていることが次々と判明しました。そのためOSイメージを確定させることが難しかったのですが、ドコモグループの導入サポートにより大きな混乱もなく進めることができました。

全社展開によりこのような効果が得られたことで、在宅勤務導入に向けて弾みがつきました。

まとめ

大規模なVDI導入の場合、事前に想定できなかった問題が数多く発生します。規模の大きい企業の場合は、全社展開してから問題をひとつひとつ潰していくと、最悪の場合、業務が停止してしまう恐れがあります。そのため、最初にパイロット導入で問題を洗い出すことが大切です。

段階的導入であっても、DaaSであれば比較的短期間でシステム構築ができます。ライセンスの追加も柔軟にできるため、無駄なコストがかかる心配もありません。

昨今の新型コロナウイルスの感染拡大など有事への対応(BCP)がまさに今問われています。そのための対策として、セキュア、かつ、リモートで業務継続ができる環境の整備は大切なポイントです。

もし、VDI導入の必要性は認識しつつも、大規模な基盤構築に伴うリスクから躊躇されているようでしたら、まずはDaaSのスモールスタートから初めてみてはいかがでしょうか。

※上記事例は、対象企業の匿名性を確保するため企業属性などの情報を一部変更しています。